BNN - 大物への第五歩　その３



魔法が効かないと見るや、即刻逃げ出したAlaina。
獲物の怒りの矛先が、置き去りにされたAmosと冒険者達に向かってくる。

Amos：うお！！

Chain Lightningや広範囲の毒攻撃で冒険者達を苦しめる。



多少の犠牲は出たものの、なんとか獲物を仕留めることに成功した。

Amos：結局、また助けられちまったってわけか…。


冒険者達が一息ついていると、いつの間にかAlainaが戻って来ていた。

Alaina：そういうことなのね

Alaina：黙ってやられるくらいなら、私は逃げるわ。
Amos：けっ。
Alaina：それより、

Amos：なんだぁ？　急に謝ったりして気持ちの悪いやつだな。
　　　　それに見ただろ？
　　　　結局、俺一人じゃ獲物を仕留められなかった。
　　　　大枚はたいて買った巻物を使って、あの体たらくだよ。

Alaina：あなたが大物釣りに行くっていうときは
　　　　 いつも、周りに冒険者がいるのよね。
　　　　 今日それに気が付いたわ。

Alaina：あなたには、そういう魅力があるのかもしれないわね。



Amos：・・・。
冒険者：なんという幸せ回路。
冒険者：鏡の前で朽ちてしまえ。
冒険者：顔より性格じゃ。


Alaina：私と会えなくなるのが寂しいってことくらい。
　　　　 でも、巣立ちのときは誰にでも訪れるもの。
　　　　 これからも、しっかりやるのよ。


一方的に喋るだけ喋ってAlainaは去って行った。
Amosと冒険者達は、あっけにとられたまま黙って見送るしかなかった。

Amos：……。
　　　　結局、あいつはなんだったんだ。
　　　　一人で言いたいこと言いっ放しだったが。
冒険者：なんという一方通行。
冒険者：自己完結して行ってもうた。
Amos：ま、いいか。
　　　　あれだけお節介なんだ。
　　　　またそのうち顔出すだろ。


Amos：それよりだ！　ようやく大物を仕留めたんだ。

冒険者：え。
冒険者：わーい。
Amos：ちゃんと獲物の肉はとってあるぜ。
冒険者：おおおおお。
冒険者：あれ食べれるの？ｗ
Amos：食える食える。
　　　　さっき、ちょっと生で食ってみたがうまいぞ？
冒険者：えぇぇｗ
冒険者：チャレンジャーだね。
冒険者：うまいんだ…。
冒険者：毒あったらどうすんだｗ


Amos：じゃあ、俺のいきつけ

ゲート先はJhelomの酒場『 The Horse's Head 』の店先。



Amos：じゃ、マスターここ借りるぜ。

手際良く準備をするAmos。
一体何を作るのだろうか。



Amosが作ったのは、タコ焼きのような物のようだ。

Amos：食べてみな。
冒険者：おー。
冒険者：こ、これは…。
Amos：どうだい、なかなかだろ？
冒険者：ちょっと粉っぽいけどコクがあってうまいね。
冒険者：おいしいおいしい。
Amos：だろ？
冒険者：堪能した。
Amos：そういってもらえると作ったかいがあるぜ。
冒険者：料理上手かったんだなぁ、あもっさん。
Amos：海の男は料理がうまいんだぜ。
冒険者：これを持ってAlainaの所にいくのね。
Amos：いや、行かねえよ…。


約束の手料理に舌鼓を打ちつつ、雑談に花を咲かせる。


Amos：まあ、あの女とは因縁じみた何かを感じるから
　　　　また、そのうち会うことになるだろ。
　　　　会いたくはないがな…。
冒険者：腐れ縁ｗｗ
冒険者：運命っていうんだよ、それは。

Amos：そうそう、あと俺はしばらく大物を追うのはやめて、
　　　　本業に勤しむことにするよ。
冒険者：本業…？
冒険者：なにー！！？
Amos：まあ、本業っつっても漁師だけどな。
冒険者：大物を追いかけるのが本業じゃ？
冒険者：邪魔が入らなくなってのびのび釣れるのに。
Amos：おうよ。
　　　　だが、大物を追うってのは金も時間もかかるんだよ。
　　　　ロマンには金がかかる…。
冒険者：まあ、そらそーだな。
Amos：で、今回巻物に金使っちまったから、
　　　　しばらくは、地道に稼ぐとするよ。
　　　　素寒貧だからな…。
冒険者：そっか。
冒険者：おそらく、ぼったくられてるよｗ
Amos：いや、まあ俺みたいなヤツでも
　　　　ああいう魔法が使えるってのはなかなかないんだぞ。
冒険者：ゲートも出せるしねえ。
Amos：うむ。それに、あの女はああ言ってたが、
　　　　やっぱり俺自身、
　　　　もっと力をつけなきゃいけないとも思ってる。
　　　　だから、そういう時間も欲しくてな。
冒険者：うんうん！
冒険者：そうだね、がんばって。

Amos：ただ、あんたたちと一緒に釣りをするのは、
　　　　すげー楽しいし頼りになるから、
　　　　また大物を狙う時は一緒に行きたいな。



Amos：んじゃあ、俺はひとっ風呂あびてえから
　　　　そろそろ帰るよ。

Amos：うむ。また、いつか会おう。


そう言ってAmosは帰宅の途につき、冒険者達もそれぞれの場所へと散って行った。




BNN - 大物への第五歩　　　了







おまけ

Hokutoシャードでの an octopus head [Ethereal] のステータス。


Hokutoシャードでの Amgaroa the octopus head のステータス。


酒場を出て行ったAmosを追いかけた冒険者達。

Amos：男の一人暮らしは部屋が汚くて
　　　　みせられねえからな！








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